実家に帰省したとき、母方の祖母の日記帳を手に入れました。
達筆すぎて読み取れないところも多いけれど、その日に何を買ったのかといったことまで、几帳面に書き留められています。
わたしの記憶にある祖母は、こたつでのんびり眠っていたり、超スローモーションで散歩に出かけたり、好物のかっぱえびせんをぽりぽり食べていた姿です。
そんな祖母が、かつては日々の出来事を一日も休むことなく丁寧に書き残していたのだと思うと、少し意外に感じられました。
ページをめくるたびに、1964年当時の景色や祖母の思いが、ぼんやりと浮かび上がってくるようです。
祖母もまた、祖母や母、妻である前に、一人の人間だったのだと思います。
最近は親に対しても、そんなふうに感じるようになってきました。
それは、子どもの頃には意識することのなかった、不思議な感覚です。
